☆村上さんの意外な一面
子供のころから、動物と暮らすのが当たり前だったという彼女は、犬、猫、うさぎ、ハムスター、鳥、さらにカエル、かたつむり、かぶとむし、いもむし。
———なにやら、昆虫図鑑や蝉のマニアックな本発見
まさかの「イモムシ・ハンドブック」、「オオスカシバ」に付箋がつけられていたので、こわごわ見ると・・・いもむしの詳細なカラー写真が！体長５～６センチになる。
———なぜ？イモムシがいいのですか？
「何年か前にクチナシの花をいただいたらそこにイモムシがついていたんです。どんな蝶になるのかな？と思って成虫になるまで育ててみたら、なんと蛾だったんです・・・それがオオスカシバだったんですけど、それ以来毎年育てています。」
普通は、「虫」と呼ばれる類いに出くわすと、ぎゃ〜と飛び上がるところですが、村上さんの場合、違うんですね。
なんだろう？から始まって、触っていいのかな？毒もってるのかな？
と興味がむくむく湧いていくそうです。
ふるさとの福岡から東京に出てきたときは、道端でひかれそうになっているカエルを持ち帰って、ボーイフレンドにびっくりされたこともあったそうです。
『イモムシって、電車に見えてきません？』
と言われると、確かに緑色が山手線に？？虫が怖いはずの私も影響され、ついつい図鑑を見入ってしまいました（笑）
☆『豊かさ』とは、楽しい、嬉しい、悲しい、全部全部を含めた『ふり幅』のこと！☆
自分自身がとても辛い時に、ステージで楽しい曲を歌うこともあります。
でも、そんな私の歌を聴きながら、涙を流しているお客さまがいらっしゃるんです！
きっと、わたしと同じ気持ちなんだ、繋がっているんだな、と思いました。
去年、さくら君が、突然亡くなってしまったこと、ゆきさんや家族は、どう受け止めたのでしょうか。
———ペットと暮らすことは、村上ゆきさんの音楽にどんな影響を与えているのでしょうか？
『うさぎを飼っていたときには、うさぎの曲をかいてましたし、音楽に繋がってますね。
でも、ハッピーなことだけでなく、悲しいこと、辛いこと、ショックなことも、含めて「音楽」に繋がりますね。
大事な友人が亡くなった時、
大切なペットが死んでしまった時、
自分の気持ちが動いているから、曲を作るんです。
例えば、「また会えるよ」という気持ちを伝えたい。
ペットが亡くなって、体が冷たくなっていく・・・その時に感じた「命の重さ、尊さ」、
抱っこしていたときの暖かさ、ぬくもりを思いだしたりするんです。
何より、生活を一緒にしていたという感覚を大切に思っています。』
そして、曲が生まれ、村上さんの歌声がいろんな人に届く。
人と人が、目に見えない糸で結ばれる瞬間だと思います。
〜感情が動くことで、音楽は生まれる〜
改めて、『音楽の力』を考えさせてもらう昼下がりでした。
アーティストである村上さんの気持ちが動いているからこそ、音楽を作られる。
それは、同じように「感情が動いている誰かに、届く、響く！」のですね。
ゆきさんと、ししお君を見ていると、とても穏やかで幸せな気持ちになりました。
ゆきさんが歌の練習をしていると、ししお君も何かしゃべっているそうです。
大きな瞳に、首をかしげて、「みゃ〜」といっている口元が浮かびます（笑）
村上ゆき（シンガー・ソングライター）
福岡県飯塚市生まれ。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。04年ジャズシンガー・ピアニストとしてデビュー。05年スイング・ジャーナル誌05年度ジャズ・ディスク大賞ボーカル賞国内部門3位受賞。現在までに６枚のアルバムをリリースしており、11年6月8日に6thアルバム「Watercolours」をリリース。たおやかであたたかく包み込むような歌声と美しい日本語が高く評価され、現在はピアノ弾き語りスタイルのシンガー・ソングライターとして幅広く活動。また積水ハウス、シャープアクオス、バファリンA、愛知銀行など数多くのCMソングを手がけ、今や‘大人のCMソング’No.1歌姫と称されるほどに。そして最近では森山良子へ楽曲「Ale Ale Ale」を提供するなどコンポーザーとしても注目されている。
2011年4月よりTBSラジオ「積水ハウスPresents村上ゆきのスローリビング」（毎週日曜18：00～）のパーソナリティも務める。
主なCM：NTT東日本 ブラックニッカ 三越 JT 愛知銀行 ライオンバファリンA 東武特急スペーシア シャープAQUOS 積水ハウス
最新アルバム『Watercolours』 村上ゆきさんOFFICIAL SITE www.murakamiyuki.com
