from TOKYO FM. ホリデースペシャル「マイペットライフ」

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リスナーの方からたくさんの質問が寄せられました。
5月は、ワクチン接種他動物病院はとても忙しい時期です!。西原院長には、仙台の病院から診療の合間をいただき、リモートでお答えいただきました。

松本 獣医師で、仙台の「森のいぬねこ病院」院長の西原先生です。チワワンコさんからのご質問。去年の夏からチワワを飼いました。今月一歳になります。人の手が大好きで甘噛みですがよく噛みます。噛ませることはあまり良くないのでしょうか教えてください。

西原 今のお話の感じだと、怒って噛むってよりは遊びながら噛んでるんだと思うんですね。甘噛みなので本人としては悪気はないと。ただある程度大きくなると遊んでるつもりでも人間からしたら痛かったりとか。あと、小さいお子さんだと、わんちゃん自身は遊びで噛んでいるつもりでもすごく痛かったりするので、できれば他のもので同じような感じで遊べるようなものを作って、なるべく人の手は避けた方がいいかもしれないすね。

松本 叱らない方がいいですか。

西原 もちろん本人は遊んでるつもりなんで、それで怒られたら人に対しての信頼関係がちょっと薄くなっちゃうかもしれないので、人の手で始めたらその遊びはやめてしまう、それだけでいいと思います。

松本 マールさんです。チワワを飼っています。これから暑くなるにあたり気を付けなければいけないことを教えてください。また、いちご・りんご・バナナが好きなんですが、1日どれぐらい与えていいのでしょうか?

西原 わんちゃんって汗をかけないので、自分でうまく体温調調節出来ません。暑くなって体温が上がってしまうと、自分で下げることがなかなかできないですね。なので夏場は人よりも熱中症にすごくかかりやすくなります。熱中症になってしまうと、場合によっては命を落とすということもありますので、暑さ対策っていうのは人間よりもすごく気を使っていただきたいと思います。

松本 車の中で待たせている犬たちは気をつけたほうがいいですか?

西原 気をつけるというかダメですね。よくエアコンをかけてるから温度は大丈夫って言う方がいらっしゃるんですけど、車って直射日光も当たるじゃないか。温度が低くても直射日光当たってしまうことで熱中症になることもあるので、基本的に春から秋までは車でのお留守番はNGでお願いしたいです。

松本 いちごりんごバナナについて適量はありますか?

西原 特に決まった量っていうのはないんです。ただ最近よく言われるのはこういった果物ってキシリトールが入ってるんですね。あんまりにも食べ過ぎるとキシリトールに対しては中毒を起こしてしまいますので、本当に加減をして、チワワならほんの少し、人の指先のちょびっとくらいであげてもらうのは、まあまあ大丈夫かなと思います。

松本 ラジオネーム・チッチキチーさん。我が家の5歳になるオス猫です。一度もニャーとか鳴いたことがありません。一緒にいる他の猫はうるさいんですが、この子だけは全く鳴きません。怒ったりすると威嚇しますので、声が出ないわけではないんです。鳴かなくても問題はありませんか?

西原 猫ちゃんも何か理由があって鳴くんですけど、何かを要求したりだとか。なので鳴かないってことは今の環境にそれなりに満足してるのかなーと。うちの病院でも「家では全然泣かないんです」っていう猫ちゃんワンちゃんが時々いるんですけど、そういった子が体調崩して入院して家から離れると鳴いたりってことはあるので、そんなに心配しなくていいと思いますよ。

【Do As Infinityの亮さんからのご相談】

大渡 去年の4月に保護犬を迎入れて、ちょうど一年一緒に過ごしてるんですが、今、外耳炎と診断されて治療中なんです。耳道が石灰化していて長期の治療が必要という状態になっておりまして、悪化はしていないんですが、そういった持病を持つワンちゃんにはどう対処していけばいいのか伺ってみたいです。

西原 耳道が石灰化してるって言う事なのでかなり経過が長いんだと思うんですよ。そうするとなかなか完治が難しい病気の可能性が高いので、ひどくなったらお薬をしっかり使って楽にしてあげる、というのは大切だと思います。
   
(それ以外は詳しい治療内容を伺わないと、しっかりしたことをお話しできないという前提で先生からアドバイスがありました。)

西原 「なぜ外耳炎になっているか?」っていうアプローチを少ししてみてもいいのかなと思います。例えばフレンチブルドッグの外耳炎だと、僕自身が診察する中で多いのが「アレルギーを持っているワンちゃん」です。そうだとすれば、どういった物にアレルギーが引っかかってるのかっていう検査をして、食べ物だったり、ハウスダストといった環境の中のものだったり、そういったものの対策をしていくことで、症状が軽くなったり、あるいは薬を使う量が減って、体への負担というのも減ることもありますので、そういったアプローチを考えてもいいかもしれないですね。もしアレルギーだとすれば、耳の問題なんですけれども、皮膚もわんちゃんの場合はアレルギーが多いですから、皮膚を得意にしてる先生の所にかかってみるっていうのも一つだと思います。

松本 以前にも耳の悩みで「食生活から見直してみよう」っていうお話がありましたが、飼い主さんが観察することが大事ですか?。

西原 今アレルギーの検査ってお話ししましたけど、その検査で100%っていうわけではなくて、実際その食べ物を食べさせてみてどうなっているのかというのを見ていくことがすごく大事ですね。

他にも質問や疑問、お悩みをたくさんいただいたので、続きはAuDeeの「mapiの犬猫ラジオ~nukumori~」にて出演していただきます。

西原院長、ありがとうございました。