いのちスケッチ

        動物園、そこはいのちを感じる場所

11月8日(金)福岡先行公開  /11月15日(金)ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国公開

【Story】東京で漫画家を目指していた田中亮太(佐藤寛太)は、夢を断念し、故郷の福岡県に帰ってくる。実家に頼れず、旧友の家に居候する彼は、子供の頃から親しんでいる「延命動物園」でアルバイトを勧められる。

この動物園では、動物たちが、心身ともに健康に暮らせるような環境作りや、高齢の動物にストレスをかけないような飼育を行っていた。亮太は、園内を駆けずり回る園長・野田(武田鉄矢)、優秀な獣医師・石井彩(藤本泉)や個性的な飼育員たちに戸惑いながら、命に関わるさまざまな出来事に直面する。そんなある日、園内に迷い込んだ認知症の老人がいた。それは、亮太の祖母だとわかりショックを受ける。

家族が抱える問題とも向き合い、様々な人とふれあいながら、亮太は、再び一歩を踏み出す勇気を取り戻していく。

 『マザーレイク』(16)、『恋のしずく』(18)などで自然や地域コミュニティをモチーフにしてきた瀬木直貴(せぎ なおき)監督が、福岡県大牟田市を舞台に描く、人、動物、いのちの物語。街、人情、言葉、景観、、、観た人の心に温もりを届けてくれます。

 主人公・田中亮太を演じる佐藤寛太さんは、夢に挫折した少年の心の変化を、奇をてらわない穏やかな表現で演じています。そして、地元出身ならではのナチュラルな方言は、おばあちゃん想いの亮太の優しさに溢れています!

亮太の祖母・和子に渡辺美佐子さん、母・寛子に浅田美代子さんという、ベテラン俳優たちが、亮太の人生を見守る大切な役割を果たしています。

 そして、動物園の要、野田園長を演じるのは武田鉄矢さん。毎日バタバタ忙しくじっとしていられない園長さんは、動物と人にとても優しく、「動物園の役割」や「長生きさせること」など、難しい問題に対しては時間をかけて伝えるという役どころ。武田鉄矢さんならではの、説得力ある口調とユーモアが光っています。

 ある出来事の際、亮太に「命の期限」について語ります。動物と人間が触れ合った時の‘手のぬくもり’のエピソードはとても印象的です。

 ある時は、勝手に餌を与えてしまう常連客に戸惑う亮太に、野田園長は注意をするどころか、積極的に話しかけます。「片思いじゃなく、動物と相思相愛になって見ませんか?」と、餌やり体験イベントに誘ってしまいます。人にも愛情たっぷりの園長さんにも会いたくなりますよ。

また、動物園の取り組みの一つ、‘動物に麻酔せず、採血をする’という緊張高まるシーンは、なんと役者さんたちの体当たり!!!動物園の裏側もリアルに見せながら、見る人の人生に届く『いのちスケッチ』をぜひスクリーンでご覧ください。

『いのちスケッチ』

©️2019 「いのちスケッチ」製作委員会

配給:ブロードメディア・スタジオ

公式サイトhttp://inochisketch.com/