存在のない子供たち

 主人公のゼインくんは笑いません。様々な表情で、作品の全てを引っ張っていきます。12歳、まだ華奢な身体にも関わらず家庭では1日働かされ、瞳の奥に常に無言の怒りと正義感をたたえています。そして、大切な妹の身に起きた事態に、...